【今日の暦】二十四節気 小満
二十四節気:小満(202305/21/-2023/06/05頃)
「万物盈満すれば、草木枝葉繁る」(『暦便覧』)
“万物盈満”とは、”すべてのものが満ち足りる”ということ。
初夏の中頃、梅雨に差し掛かるこの時期は、地上にあるものすべてが生き生きと命を誇る成長のとき。秋に蒔いた麦が実る季節であることから、“麦秋日”とも呼ばれます。
紫陽花の開花に、川のせせらぎのような雨の音、そしてなにより梅の実の登場と、この頃は好きなもので溢れています。
今年は少し早めの梅仕事。梅干しに梅酒、梅はちみつに梅の甘露煮、梅ゼリーにカリカリ梅……青青とした梅の黄桃色に染まっていく姿を見守りながら、食べたいもので心を満たす小満日和です。
七十二候
○蚕起食桑(05/21-05/25)
……“かいこおきてくわをはむ”。蚕と人の歴史は長く、日本においては記紀神話のなかに蚕の起源が語られています。
○紅花栄(05/26-05/30)
……“べにばなさかう”。紅花が咲く頃。末摘花とも呼ばれるこの花は、『源氏物語』に登場するひとりの女性の呼称に使用されています。
○麦秋至(05/31-06/05)
……“ばくしゅういたる”。金色に輝く麦の穂が風に靡く様子はとても美しいもの。古今東西、文明の発展の裏にはいつも麦の存在がありました。
祭事:防災用品点検の日(6月1日)
防災の日は9月1日ですが、年に4回、季節の変わり目に合わせて防災用品の点検をする“防災用品点検の日”があります。
これから梅雨に入る前に、水回りの点検と合わせて、お持ちの防災グッズを見直してみるのもいいかもしれません。
参考文献
◇ 『絵でつづるやさしい暮らし歳時記』新谷尚紀
◇『七十二候の食薬レシピ』大友育美
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